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 設立の背景

 IoT(Internet of Things)、CPS(Cyber Physical Systems)、Industrie4.0、Trillion Sensors、ビッグデータなどの活用の産業的社会的インパクトが喧伝され、研究開発及び事業化が世界的な広がりの中で取り組まれている中で、グリーンセンサ・ネットワークシステム技術開発プロジェクト(GSNプロジェクト;2011-2014年度)は、SSNを実装する嚆矢ともいえる先進的な取り組みとなりました。

 このプロジェクトの目的は、省エネ(エネルギーの節約、効率的利用)に資する自立電源駆動の無線ネットワークシステムの実証でした。そのため、現場で、オフィスで、どのように、どれだけエネルギーが使われているか、どこにどれだけセンサを配置してどれくらいの距離・送信間隔で通信できれば、低コストのエネルギー見える化システムができるかを、プロジェクト参画のユーザ企業と共に検討しシステム開発を行いました。

 その結果を元に、GSNプロジェクト内で、エネルギー(機器)の合理的使用をサポートするビジネスモデルの事業化も議論され、プロジェクト参画企業の連携による新たなサービス事業も生み出されつつあります。さらに、本プロジェクトの成果であるセンサ端末、共通PF技術等のハードウェアや見える化・分析システム、通信プロトコル・ファームウェア等のソフトウェアは、様々な機器使用の見える化、機器の不具合や非効率等のリモート監視、動き・位置・人数情報等のパーソナル情報検知等の機器へ展開することが大いに期待されます。


[SSN共通PFと対象分野]


[GSNプロジェクトのグリーンセンサ端末および共通PF技術]

 また、GSNプロジェクトで開始されたSSN実装の取組は、社会インフラの維持管理に対応すべく、2014年度よりNEDO委託事業「インフラ維持管理・更新等の社会課題対応システム開発プロジェクト」にも継承されています。今後、SSNの利活用は、IoT/CPSの社会浸透とともに多くの分野で加速的に増大するものと期待されます。


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